ガソリンスタンド業界へ進出

ガソリンスタンド業界で歓迎された電子ブレーカー

電子ブレーカーが市場で受け入れらるようになった要因の一つとして、ガソリンスタンド業界への営業展開の成功が大きな切欠ではないでしょうか。

今となっては、ガソリンスタンドは減少傾向にありますが、1昔前は街中を車で走れば数多くのガソリンスタンドが立ち並んでいました。

ガソリンスタンド業界は、競合店同士の価格競争が激しい業界でもありましたが、当時の原油急落や、ガソリンスタンドの収益を下げるエコカーのブームが到来したことを切欠に、未来への生き残り戦略の一環として、数多くのガソリンスタンドが「コスト削減」を積極的に取組んでいました。

ガソリンスタンド業界の需要に応えた電子ブレーカー

ガソリンスタンド経営者の需要を満たしたのが「電子ブレーカー」でした。

ガソリンスタンドには洗車機を設置している店舗が大半です。モーター容量が大きく、実質稼働時間が限定される洗車機は、電子ブレーカーの特性を有効に生かせる機械でもありました。

多くのガソリンスタンドで基本料金を約半分まで削減することに成功することが出来ました。

また、ガソリンスタンドは多店舗展開していることも多いため、電子ブレーカーのメリットを「店舗数×削減額」で換算すると、基本料金の削減額も莫大な金額となり、見事にガソリンスタンドの需要を満たし、瞬く間に電子ブレーカーはガソリンスタンド業界に浸透していきました。

電子ブレーカーの取扱いをはじめる関連会社も

この頃、ガソリンスタンド関連会社から電子ブレーカーの取扱いを希望する会社も増えてきました。

ガソリンスタンドとの関連性が高い組合・企業から後押しを受けることで、業界内で信頼を勝ち取り、電子ブレーカーの販売台数も更に伸びていきました。

この頃は、電子ブレーカーの申込書がFAX届いたりすることも多く、電子ブレーカーの需要の高さを確信することが出来た時代でもあります。

ガソリンスタンド業界で
電子ブレーカーの酷評が少ない理由

インターネット上でなにかと酷評のある電子ブレーカーですが、ガソリンスタンド関係の企業からの叩かれている投稿は見かけることがありません。

私が思うに、ガソリンスタンド業界はメーカーが主導となり販売促進を行い電子ブレーカーのシェアを伸ばした経緯があります。

電子ブレーカーの容量選定を間違えることが許されないメーカーが1軒1軒訪問をして、大切に育てた市場だからこそ、トラブル事例もなく、ガソリンスタンド業界全体で受け入れられたひとつの功績がかも知れません。